満員電車の恋



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 私の手の中に、彼の吐き出したばかりの熱い精子がある。

 彼の達き顔は、私のペニスを直撃するほど、いやらしく淫らだった。

 彼は息を切らし、力果てたように私に寄り添っている。
 私よりもずっと高い体温に、私は目眩がするほど欲情した。

 今この場で犯してしまいたいと、勃起した性器が切実に訴えている。

 しかし、身動きもとれないこの状態ではどうしようもない。
 だが、まるで見計らったように停車駅に到着するアナウンスが鳴った。

 電車が到着すると、出口付近にいた私達は人の波に押され、ホームへと押し出される。

 その瞬間、彼は乱れた服装を直しながら、改札へと向かった。
 私は彼を追った。彼の下車駅でもない駅で降りたのは、私達から逃れる為だろう。

 だが……ここで逃がすわけにはいかない。

 私は彼が改札に出る前に捕まえた。

「騒ぐな!」

 彼がなにかを言う前に、私はそう脅した。
 気の弱そうな彼は、威圧的な態度に逆らえないのか、大人しく従った。

 彼は絶望したように青ざめている。

「君も、さんざん痴漢されて、感じまくってた淫乱だって皆にばらされたくないだろう」

「ひっ……」

 彼は小さな声を漏らし、羞恥で俯いた。

「ついて来い」

 私はすぐ傍にある公衆便所へと彼を連れ込んだ。

 個室に入るなり、私は彼の口脣を奪った。彼の口脣は蕩けそうに甘かった。

 ファーストキスもまだなのだろう。彼は成すがままに、私に舌を吸われ、口蓋を舐めさせた。
 私が初めて彼の口唇を穢しているのだと思うと、たまらない優越感がわいた。

 彼の舌も、口腔も、なんとも柔らかく甘美だった。私は彼の口脣を貪り続けた。

 私は彼の口脣を味わいながら、彼のベルトをはずし、ズボンを下着ごと脱がせた。
 彼は抵抗するものの、力など入らない様子で、私にされるがままだった。

 私は彼のペニスに再び触れた。するとどうだろう、彼の陰茎は勃起しはじめていたのだ。

 彼は本当に初めてなのだろうか?

 こんななにも知らなそうな無垢な顔をしながら、本当はすでに男を知っているのじゃないか?

 すでに男に愛されることを知っているから、痴漢されて、あんなに乱れたのではないか?

 それらの疑問は、私を嫉妬に狂わせる。

「キスされただけで勃起するのか? まさか、これが初めてじゃないのか?」

 私は尋ねずにはいられなかった。

 彼は涙ぐみながら首を振る。

「ちがっ……ぼ、僕……キスしたこと……ない……」

 彼が嘘を吐くとは思えない。私は少しだけ安堵した。

「じゃあ君は、初めて知らないおじさんに触られて、すぐにおちんちんをこんなに膨らませるほど、いやらしい躯なのか?」

 私は彼のペニスを扱きながら聞いた。

「ああっ……やめてっ……そんなのしないでっ……」

「私の質問に堪えなさい」

「あ、あんっ……痴漢は……初めてじゃ……ないっ……からっ、んんっ!」

 なるほど、こんなに可愛いのだ。すけべ親父達の餌食にならないはずがない。

 しかし、痴漢に躯を開発されるとは、一体どれだけ、痴漢に遭ったというのだろうか……考えただけで、腸が煮えくりかえる。

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